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2025-10-31

関西福祉大学【教育学部】坂越まち並み館 金子ゼミがリニューアルに協力

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兵庫県赤穂市坂越にある「坂越まち並み館」が、関西福祉大学【教育学部】金子美里ゼミの学生たちとNPO法人「坂越のまち並みを創る会」(片山安忠会長)との協働によりリニューアルされ、10月25日より再オープンいたしました。

 

同館は、日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間―北前船寄港地・船主集落」に認定されている坂越地区に建つ、大正前期の木造瓦葺き2階建て建築。かつては銀行として使用され、現在は資料館兼観光案内所として地域に親しまれています。兵庫県の「景観形成重要建造物」にも指定されている歴史的建物です。

 

今回のリニューアルプロジェクトは、「いやしへの扉をひらく場所」をコンセプトに、地域の魅力を再発見し、訪れる人々が心安らぐ空間を目指して実施されました。プロジェクトには金子ゼミの学生が参加し、地域住民の方々とともに企画立案や内装改修、展示設営などを担当。学生たちは、坂越のまちなみを実際に歩き、地域の歴史や人々の温かさに触れながら、展示構成や館内演出の方向性を話し合いました。

 

リニューアル後の館内には、北前船の帆をイメージした白布が天井から垂れ下がり、柔らかな光に包まれた空間が広がります。坂越の歴史や祭りを紹介するタペストリーや、旧金庫室を活用したミニシアターも設けられ、住民の語る坂越の魅力を映像で楽しむことができます。また、観光客が気軽に立ち寄れる休憩スペースも新設され、地域と来訪者をつなぐ新たな交流拠点として生まれ変わりました。

 

プロジェクトに参加した教育学部2年の小山稜太さん(上郡町出身)と1年の山口響暉さん(太子町出身)は、「坂越の居心地の良さを感じてもらう入口になればうれしい」と語り、地域と大学が共に築いた成果に手応えを感じています。

 

関西福祉大学では、今後も地域社会と連携し、学生が実践的に学びながら地域づくりに貢献できる取り組みを続けてまいります。

 

〇赤穂民報の関西福祉大学の記事へのリンク

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