赤穂の伝統工芸品に生け花を取り合わせた展示会 「命の景(けい)~成燦(なき)流・赤穂雲火焼・赤穂緞通」 が、御崎の私設美術館 桃井ミュージアム にて開催されました。
本展は、姫路市出身で6歳から華道を学び、昨年2月に新流派「成燦流」を創始した新進華道家、日向悠太さん(19歳・号:結翔)(関西福祉大学1年)がプロデュースしたものです。
赤穂雲火焼作家の桃井香子さん、長棟州彦さん、赤穂緞通作家の見並なおこさんとの合同展として企画され、桃井さん・長棟さんの花器35点に日向さんが花を生けて展示。見並さんは新作を含む約50点の赤穂緞通を出品し、その一部を生け花と組み合わせた空間演出が行われました。
2階和室では、一畳敷の赤穂緞通を床と壁にそれぞれ1枚ずつ配置し、12点の赤穂雲火焼と、花器に見立てたスーツケースにフリージアやアセビなどを挿してランダムに配置。かすみ草を入れた小さなビニール袋や、透明感のある白・ピンクの生地を天井から吊るすなど、空間全体を使った表現が印象的でした。
この展示は、ロックバンド マルシィの楽曲「フリージア」から着想を得て「旅立ち」「自由」をコンセプトに構成されたもの。奥から照らすスポットライトによって、幻想的で情緒的な空間が演出されていました。
会期中の1月24日・25日には、瀬戸内海を臨む庭のオープンテラスにて、笛と和太鼓の演奏に合わせて即興で花を生けるライブパフォーマンスも実施され、多くの来館者の注目を集めました。あわせて、赤穂緞通の残り糸を使った小物制作のワークショップも行われ、来場者が伝統工芸に触れる貴重な機会となりました。
日向さんは「赤穂雲火焼も赤穂緞通も、それぞれ単体で非常に強い魅力を持っています。そこに花を合わせることで世界観が崩れないか不安もありましたが、自分が描きたかった景色は表現できたと思います。見る人それぞれの解釈で、この空間を楽しんでもらえたら嬉しいです」と話していました。














