関西福祉大学で、7月1日にプロジェクトの成果をまとめた報告冊子の発表会が開催されました。
本プロジェクトは、昨年に引き続き行われたもので、実際に車いすを使用して街を歩く「車いす街歩き」や、「高齢者との交流イベント」を通して、学生たちが地域の課題を「自分ごと」として捉える取り組みです。
学生たちは、道の段差や設備の使いづらさを肌で感じ、バリアフリーに対する理解を深めました。このきっかけとなったのが、2023年8月に開催されたオープンキャンパスにおける、WheeLog!アプリ開発者・織田友理子氏の講演です。織田氏も、2025年1月のYouTubeライブ報告会にて「講演から実際の行動にまでつながったことは非常に意義深い」とコメントを寄せています。
《世代を超えたふれあいの場》
高齢者との交流イベントでは、学生たちが企画したレクリエーション(ボッチャ、新聞紙足踏み・ちぎり、ラダーゲッター、風船バレー、ジェスチャーゲームなど)を通じて、世代を超えた笑顔あふれる交流が実現しました。
高齢者の方々にとっては、若者とのふれあいが新たな刺激となり、学生たちにとっても「思いやりの心」を体感的に学ぶ貴重な機会となりました。
《専門職連携が生み出す「地域のチカラ」》
このプロジェクトは、社会福祉と作業療法、異なる分野を学ぶ学生同士が連携する「職種間連携教育」として実施。互いの専門性を活かし合うことで、バリアフリーマップの作成や健康増進イベントの企画も、より実用的かつ多面的なアプローチが可能になりました。
《若者たちの言葉に込められた地域福祉への想い》
参加した学生からは、「車いす街歩きや高齢者との交流を通じて、『思いやりの心』の大切さを深く学んだ。互いの立場を理解することが、共生社会には不可欠であると実感した」との声が寄せられています。
こうした経験を通じて、学生たちは地域福祉の担い手として、大きく成長しています。